こちらでは、多くの看護師さんを悩ませている“患者からのセクハラ問題”にまつわる問題について紹介したいと思います。
患者からのセクハラを何とかするための打開策とは?
思わず「あるある!」と頷いてしまう反面、ちょっと憂うつな気持ちにもなってしまう話題ですが、打開策を含めてちょっと考えてみましょう。
わりと良くある…患者さんからの言葉のセクハラ
私を含めて女性の看護師に、あり得ないセクハラ発言を連発してくる患者に嫌気が差してきました。ニタニタと笑いながら放送禁止用語を次から次へ…。シャワー浴だったり清拭だったり、仕事だから仕方なくやってあげてるのに、いったい何だと思ってるんでしょう?最近ではもう、その患者相手にケアをするのが嫌で嫌でたまりません。
これは…本当に良くある話ですね。もちろん本来なら犯罪ですから“あるある”で済ませてしまってはダメなのかもしれません。
とはいえ、相手が患者である以上は強く出ることも憚られ…どんどんストレスが溜まっていく一方。何とかならないものでしょうかね?
打開策がないものかと40代のベテラン看護師さんに話を伺ってみました。
ありますよねぇ~。私なんか泌尿器科ですから、毎日ほとんど下半身の検査…。卑猥な発言をしてくる患者は数知れません。ただ、年の功かな…。今では『あーはいはい、そうですね』って感じで、適当にかわせます。まあ“不安や恥ずかしさ”のせいで変に饒舌になってしまった人や、寂しさから看護師に構って欲しい人のセクハラは適当に流すのが一番。言葉だけに留まっている限りにおいては、許してあげるしかありません。特に前者の場合は『何か不安なこと・気にかかっていることはありますか?』などと本来の問題に焦点を当てて話しかければ良好なコミュニケーションへと転じることも容易ですからね。ただ、中には確信犯的に本気でセクハラを楽しんでいる患者もいます。これは言い方・表情が明らかに異なるので、何となくピンと来るはず。こういうタイプは師長・主治医を交えて組織的に対処しなければなりません。それでもダメなら、その科にいるトップの医師(外科部長など)に対応してもらうしかないでしょう。2~3回、本人に厳重注意しても改善されなければ、患者の家族を交えて注意して構いません。度を超した相手には毅然と対処してくださいね。
要するに、受け流せるレベルなら受け流しつつ、度を超えた時点で組織的な対処に転じるのが有効ということですね。
とにかく、まともに受け取って嫌がったり恥ずかしがったりする様子を見せてしまうのが一番良くないみたいです。相手はその様を見て楽しんでいるわけですから…。冷めた態度に徹し「これ以上エスカレートするようなら、師長・主治医に報告しますよ」と通告するのが効果的。
それでもダメな患者には「家族を交えて話し合うことになりますよ」と一喝すること。99.9%、これで大人しくなるそうです。
本当に手を出してくる最低の患者も…
患者さんの様子を見に行ったら、突然抱きつかれたんです…。しかも胸に…。それ以来、何度か同じことを繰り返され困っています。何とか出来ないものでしょうか?
ここまで来ると、それなりの対処をしなければいけませんね。やっぱり“口に出す”と“行動に移す”というのには大きな開きがありますから…。
これにはベテラン看護師さんも“情け容赦無用”という回答をしておられます。
繰り返し手を出してくる患者の場合、すぐに師長・リーダーなどへ報告してください。強制退院を視野に入れ、毅然とした対応をすることが大切。また、そういった患者は相手を選んでセクハラをしていることがほとんどです。1回目の時点で、そういった行為は止めるように冷静かつ強く抗議してください。1人で耐えようとすると、たいていの場合は図に乗るだけですから。ハッキリと“あなたのやっていることは強制わいせつであり犯罪だ”と断言するほうが良いくらいです。
上のセクハラ発言でも同じでしたが、個人ではなく組織的に対処することが大切です。また「セクハラをしてくる患者は相手を選んでいる」というのも多くの方が仰っていました。
基本的に“抵抗しなさそう”“それほど強く注意してこない”“真面目で忍耐強い(上に報告せず我慢する)”という3つの要素を持った看護師を標的にする傾向があるとのこと。
セクハラをしてくる患者には早い段階でハッキリと拒否・抗議することが一番の抑止力になるようです。その際には、個人としての顔を見せず、努めて事務的に注意したほうがより有効だそうなので心がけてみてください。
仕事柄、患者に優しく接するしかない看護師。そこにつけこんでセクハラを繰り返す患者には本当に困ったものです。
度を超えたレベルのセクハラは、ビシッと断罪してやりましょう!そんな連中に時間を取られるくらいなら、ちゃんと病気を治そうと頑張っている患者さんのために時間を使ってあげましょうね。